「みんなのKETTA」運営者のJです。
風速7mの自転車走行ってどれくらい危ないのか、正直イメージしにくいところですよね。
天気予報で強風マークが出ている日に、自転車通勤をするかどうか悩んだり、風速何メートルで自転車に乗らないほうがいいのか検索して、このページにたどり着いた人も多いと思います。
「風速7mくらいなら行けるのかな」「さすがに危ないのかな」と、判断に迷うラインなんじゃないかなと感じています。
自転車で走れる風速の目安や、風速6mと風速7mの違い、風速10mクラスになったらさすがに自転車は無理なのか、いろいろ気になるところがあるはずです。
向かい風が強すぎて全然進まない日や、横風にあおられてヒヤッとした経験があると、「もう少しちゃんと風のことを知っておきたいな」と感じますよね。
風速何メートルまで自転車OKか、自転車通勤と強風の付き合い方、ロードバイクとママチャリの風の影響の違いなど、気になるキーワードもたくさん出てくると思います。
この記事では、風速7m前後で自転車に乗るときの体感や危険度、自転車通勤や通学の判断基準、風が強い日の自転車の対処法まで、私自身の経験も交えながらまとめていきます。
ロードバイクでもママチャリでも電動アシスト自転車でも共通するポイントを整理しつつ、それぞれの違いも押さえていくので、「今日は乗るべきか」「どう走れば安全か」をイメージしやすくなるはずです。
風速5m6mと風速7mの比較や、向かい風と横風それぞれでの走り方のコツも具体的にお話ししていきます。
強風の日に無理して乗るのか、それとも電車やバスに切り替えるのか。
あなたがその判断をしやすくなるように、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
読み終わるころには、「自分なりの基準」を持って強風の日と付き合えるようになることを目指しています。
- 風速7m前後で自転車に乗ったときの体感と危険度の目安
- 風速何メートルまで自転車に乗るか判断する考え方
- 通勤通学やロードバイク走行、電動アシスト自転車の注意点
- 雨や強風が重なったときの装備と安全な走り方
風速7m自転車の体感と危険度

まずは風速7m前後という数字が、自転車にとってどれくらいのレベルなのかを整理しておきます。
ざっくり言うと「なんとか走れなくはないけれど、多くの人にとってかなりストレスが大きく、場合によっては危険も感じるライン」です。
歩いているだけでも風の抵抗をはっきり感じて、髪や服がバサバサと揺れるような強さですね。
もう少しイメージしやすく言うと、風速7mは1秒間に7メートル進む風、時速にするとおよそ25km前後の空気が常に体に当たっている状態です。
自転車でいうと、向かい風の中をずっと25km/hで走り続けているような空気抵抗を受け続けるイメージに近くなります。
普段ゆるい向かい風なら気にならない人でも、7mクラスになると「これはさすがにしんどいな」と感じることが多いと思います。
同時に、「平均風速」と「最大瞬間風速」の違いも外せません。
予報で風速7mと表示されていても、実際の突風はその1.5〜2倍くらいになることが多く、瞬間的には10mを超えるような風にさらされる可能性があります。
特に橋の上や河川敷、ビル風が吹き抜ける交差点などでは、その瞬間的な一撃でハンドルが持っていかれることもあるので、本当に注意したいところです。
風の強さの用語や風速ごとの目安については、気象庁が「風」の解説ページの中で、ビューフォート風力階級や風の影響を一覧にまとめてくれています。
興味があれば、(出典:気象庁「風」解説ページ)もあわせてチェックしてみてください。
そこに載っている数値はあくまで一般的な基準ですが、歩行者や自動車への影響とあわせて見ると、自転車がどれだけ風に弱い乗り物かがよく分かります。
ここから先は、「何メートルまでなら走れるのか」「5mや6mと7mの違いはどれだけあるのか」「向かい風と横風ではどちらが危険なのか」など、具体的な疑問に一つずつ答えていきますね。
風速何メートルまで自転車OKか

「結局、風速何メートルまでなら自転車OKなのか」という問いに、全員共通の正解はありません。
体格や脚力、自転車の種類、走る場所(河川敷なのか市街地なのか)、そしてあなた自身の経験値によって感じ方が大きく変わるからです。
とはいえ、おおよその「目安」があると、日々の判断はぐっとラクになりますよね。
私自身や、周りの自転車仲間、みんなのKETTA読者さんの声も含めると、ざっくり次のような感覚値が多いです。
風速1〜3mくらいまでは、ほぼ問題なしのサイクリング日和。
そよ風が気持ちよくて、向かい風でも「ちょっと重いかな」程度です。
4〜5mになると、「今日は少し風が強いな」と感じ始めて、向かい風区間ではギアを1〜2枚軽くしないとしんどくなってきます。
そしてポイントはここからです。
6〜7mあたりから「今日はやめようかな」と本気で悩むゾーンに入る、という感覚の人がぐっと増えてきます。
特に通勤通学でママチャリに乗っている人の場合、風速6mを超えるあたりから「ペダルがやたら重い」「前に進むのがしんどい」と感じやすく、7mになると「頑張れば行けるけど、かなり大変」という声が多い印象です。
向かい風の区間が長いと、会社や学校に着くころにはすでにヘトヘト、ということもあります。
一方、ロードバイクで前傾姿勢を作れる人は、同じ風速でも多少マシに感じることがあります。
空気抵抗を減らせるので、数字のわりには進めることも多いです。
とはいえ、7m前後になってくると、どんなバイクでも「楽勝」という人はかなり少数派だと思います。
特に体重が軽い人や初心者ほど、横風に対する不安は大きくなりがちです。
ここで一度、「自分の基準」を決めておくのがおすすめです。
たとえば、風速5mまでは基本OK、6mはルートや体調を見て判断、7mを超えたら原則中止、など。
みんなのKETTAでは、自転車6km通勤をテーマにした自転車6キロ通勤通学の注意点をまとめた記事でも、天候や風の影響について触れていますが、距離が短くても強風の日は負担が一気に増えます。
私自身の基準としては、風速6mが「潔く諦める」候補、7mを超えたら基本は自転車をやめて別の手段を検討するラインくらいで考えています。
あくまで一例ですが、こういうマイルールを持っておくと、その場の気分で無理をしにくくなりますよ。
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。
あなたの体力や経験、走るルートによって安全なラインは変わってきます。
数字だけを絶対視するのではなく、「今日は怖さを感じるか」「ハンドル操作に不安がないか」という、自分の感覚も大事にしてほしいなと思います。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
風速5m6mと風速7m自転車比較

同じ「強めの風」といっても、風速5m、6m、7mでは体感がかなり違ってきます。
数字だけを見ると1mずつの差ですが、自転車で走るときのストレスは一段階ずつギアが上がるようなイメージです。
ここでは、私の体感と周りの声をもとに、もう少し具体的に比較してみますね。
| 平均風速 | 体感のイメージ | 自転車での状態 |
|---|---|---|
| 5m前後 | 向かい風は少しつらいが我慢できるレベル | 風向き次第では普通に走れるが、河川敷などでは疲れやすい |
| 6m前後 | 「今日は風が強いな」とはっきり分かる | 向かい風区間が長いと、到着前にかなり消耗する |
| 7m前後 | 歩いていても風の抵抗を強く感じる | 向かい風ではスピードがガクッと落ち、横風区間は危険も感じる |
風速5mなら、「ちょっとキツいけどまあ行けるかな」という日が多いはずです。
向かい風でペダルは重くなりますが、ギアを軽くして早めに回していけば、なんとかいつもの時間プラス数分で到着できる感覚だと思います。
ただ、川沿いや海沿いのような開けた場所では、5mでもそれなりに風の壁を感じます。
6mになると、状況は一段ギアアップします。
川沿いや海沿い、橋の上などの開けた場所では明らかに風との戦いになり、精神的にも体力的にも削られていきます。
特に通勤ルートに長い橋が含まれている人は、「橋を渡る区間だけで体力の半分を使った気がする…」と感じることもあるくらいです。
横風もそれなりに強くなってくるので、ハンドル操作への集中力も必要になります。
そして7m。
ここまで来ると、普段と同じ距離でも所要時間が1.5倍くらいに伸びたり、途中で何度か心が折れそうになる人が多いと思います。
特に車通りの多い道で横風にあおられると、「今日はやめておけばよかった…」と感じる場面も増えてきます。
ロードバイクであっても、向かい風区間では時速10〜15km/hあたりまで落ち込むことも普通にあり得ます。
また、数字以上に効いてくるのが「突風」です。
平均5mでも瞬間的に8m以上、平均7mなら瞬間的に10mを超える風が混じることがあります。
この一瞬の変化でバランスを崩したり、思わぬ方向に車体が振られることがあるので、「平均風速だけで判断しない」というのも覚えておいてほしいポイントです。
表の内容や数値は、私自身の体感や周囲のサイクリストの声をもとにした一般的な目安です。
地域や道路状況、体格によって安全ラインは変わるので、「自分はどう感じるか」を基準に慎重に判断してください。
もしあなたがこれから「自転車通勤を始めたい」「ロングライドにチャレンジしたい」と考えているなら、風速5m、6m、7mの日を意識的に走ってみて、「自分はどこからしんどいと感じるか」を経験しておくのもおすすめです。
そのうえで、自分なりの基準を決めておくと、天気アプリの風予報を見たときに判断しやすくなりますよ。
向かい風で風速7m自転車が進まない

風速7m前後の向かい風は、とにかく精神的に削られます。
平地なのに坂を登っているような感覚になり、いつもの巡航速度から一気に10km/hくらいまで落ち込むことも珍しくありません。
「全力で漕いでいるのにスピードメーターは一桁台」という状況になると、心が折れそうになりますよね。
空気抵抗は速度の二乗で効いてくるので、向かい風が強いほど「前に押し返される」力がどんどん大きくなります。
風速7mの向かい風の中で時速20kmを維持しようとすると、実質的には30km以上で走っているのと同じくらいの空気抵抗を受ける計算になります。
これでは、普段と同じ感覚で走ろうとしてもすぐに息が上がってしまうのは当然です。
しかも厄介なのが、風が常に一定ではないことです。
平均風速7mといっても、実際には弱くなったり強くなったりを繰り返していて、瞬間的に10m近い突風が混じることもあります。
ペースを一定に保ちにくく、「せっかく頑張ってスピードを上げたのに、次の突風で一気に失速」ということの繰り返しになりがちです。
向かい風区間で意識したい走り方
向かい風に真正面から力で勝とうとすると、あっという間に脚が売り切れてしまいます。
おすすめは、「姿勢」「ギア」「リズム」の3点を整えて、省エネでやり過ごすことです。
いわば、風に「勝つ」のではなく、「うまく付き合う」イメージですね。
姿勢:できるだけ前傾姿勢をとり、肘を少し曲げて体をコンパクトにする。
上半身を小さくまとめるだけで、体感はかなり変わります。
ギア:普段より1〜2枚軽いギアを使い、クルクル回すペダリングを意識する。
重いギアで踏み続けると、膝や腰にもダメージが出やすいです。
リズム:風が少し弱まったタイミングを狙ってペースを上げ、強い突風のときは無理に踏まない。
メトロノームのように一定のリズムで回し続けるイメージです。
向かい風区間では「いつもの平均速度をキープしよう」と考えないほうが気持ちが楽です。
むしろ、速度は割り切って落とし、そのかわり心拍数や呼吸を一定に保つことを意識したほうが、トータルでは疲れにくくなります。
サイクルコンピューターを使っている人は、速度よりもケイデンスや心拍数をチェックするのもおすすめですよ。
また、ルート選びも重要です。
河川敷や海沿いのような完全な吹きさらしルートは、向かい風がモロに当たるので、ビルや家並みが風よけになってくれる市街地ルートに変えるだけでも体感はかなり違います。
「距離は少し伸びるけれど、風の影響が弱いコース」のほうが、結果的に早く目的地に着けることもよくあります。
向かい風がきつい日は、「今日は持久力トレーニングの日だな」と気持ちを切り替えるのもアリです。
ただし、通勤通学や買い物などの実用ライドでは、疲れすぎて仕事や家事に影響が出ないように、ほどほどで引き上げてくださいね。
※数字や体感の話はあくまで一般的な目安です。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
横風で風速7m自転車が煽られる

風速7mゾーンで一番怖いのは、実は向かい風より横風(側風)です。
とくに橋の上や河川敷、ビルの切れ目など、風が抜ける場所では、急に自転車が横に押し出されるような感覚になることがあります。
「いきなりハンドルが持っていかれた」「車道側にふらっと流されてヒヤッとした」という経験がある人も多いはずです。
車道を走っているときに、そのタイミングでトラックやバスが横を通ると、車両の巻き込み風と横風が重なって、ハンドルが一気に持っていかれることもあります。
風速7mでも、瞬間的には自転車の運転が困難になるレベルの突風が来ることがあるので、ここを甘く見ないほうがいいです。
特に体重が軽い人や、スポーク本数の少ないホイールを使っている人は、風の影響を受けやすくなります。
横風の怖さをイメージしやすくするために、少しシチュエーションを想像してみましょう。
例えば、高架橋の上を走っていて、右側に車道、左側にガードレールがある状況。
そこに横から強い風が吹き付けると、自転車は風下側に押し出される力を受けます。
もし風下側が車道側だった場合、無意識のうちに車線のほうへ近づいてしまうこともあります。
横風が強いときのポイント
・車道の左端ギリギリを走らず、可能なら路肩に少し余裕を持たせる。
・横風が強くなりそうな場所(橋、トンネル出口、開けた交差点など)は事前に減速して進入する。
・どうしても怖いと感じたら、素直に自転車を降りて押して歩く。
特に軽いロードバイクや、深いリムのホイールを履いていると、車体が風に押されてふらつきやすくなります。
ママチャリでも、前かごに大きな荷物やカバーを付けていると、それ自体が「帆」のようになって、横風に引っ張られるので注意が必要です。
子供乗せ自転車は重心が高くなっているぶん、横から引っ張られたときのバランスの崩れ方も大きくなります。
もし通勤ルートに大きな橋や開けた河川敷が含まれているなら、強風予報の日は「その区間だけ別ルートに変えられないか」「手前に自転車を置いて、そこからは電車に切り替えられないか」なども検討してみてください。
一番風が強い場所をどうやって避けるか、という発想があるだけでも、リスクはかなり下げられますよ。
横風に関しては、「慣れれば大丈夫」というタイプのものではありません。
どれだけ経験を積んでいても、条件が悪い日は普通に怖いです。
むしろベテランほど、「今日はやめておこう」と引き返す判断が早い印象があります。
あなたも、「怖い」と感じたときには、その感覚を信じて早めにペースダウンや撤退を考えてください。
風速7m自転車通勤通学の判断

通勤通学で毎日自転車を使っていると、多少の風なら「まあ行けるでしょ」と思いがちです。
ただ、風速7m前後の予報が出ている日は、「今日は本当に自転車で行くべきか?」を一度立ち止まって考える価値があるラインだと感じています。
ここをあいまいにしたまま走り出すと、「思っていたよりずっときつかった…」となりがちです。
まず前提として、通勤通学はレースではありません。
タイムを削ることよりも、その日一日の体力や安全を守ることのほうが、よっぽど大事です。
「行けるかどうか」ではなく、「安全かどうか」「終わったあとに仕事や勉強に支障が出ないか」で考えるのがおすすめです。
判断の軸にしたい3つのチェック
私が通勤や用事で迷ったときに見ているのは、ざっくり次の3つです。
これを順番にチェックしていくと、判断がだいぶクリアになりますよ。
1.代わりの交通手段があるか
電車やバスで30分遅くなるだけなら、素直に切り替えたほうが安全です。
どうしても遅刻したくない気持ちは分かりますが、強風の日に無理して走るリスクと天秤にかけてみてください。
2.ルートに強風ポイントが多いか
橋、河川敷、海沿い、高層ビル街などを長く走るなら、リスクは一気に上がります。
逆に、住宅街メインで建物が多く、風が多少遮られるルートが選べるなら、同じ風速7mでも体感はかなり違います。
3.今日は時間と心に余裕があるか
遅刻しそうなギリギリの時間だと、人はどうしても無理をしがちです。
信号で無理な横断をしたり、強風の橋の上でスピードを落とせなくなったりと、リスクが増えます。
特に子どもを前後に乗せる子供乗せ自転車での送迎は、風速7m前後の日は本気で慎重に考えてほしいところです。
重心が高くなっているうえに横風の影響も大きく、転倒したときのダメージも大きくなります。
「子どもが風に怖がっている」「ハンドルが落ち着かない」と感じたら、即座に降りて押し歩きに切り替えるくらいでちょうどいいと思います。
学校や自治体によっては、強風の日に自転車通学を禁止している場合もあります。
事前に地域のルールを確認し、その指示に従うようにしてください。
ルールが決まっている場合は、「悩んだらルールに合わせる」が一番シンプルで安全な判断軸になります。
どうしても自転車で行くしかない場合は、いつもより早めに家を出て「ゆっくり安全に走っても間に合う」状況を作っておくと、心にも余裕が生まれます。
途中であまりにも風が強くなったら、駐輪場やコンビニなど安全な場所に一度避難し、その先をどうするか考えるのもアリです。
みんなのKETTAでは、自転車通勤の距離やルート選びをテーマにした記事もいくつか書いています。
通勤スタイル全体を見直したくなったら、たとえばロードバイク趣味を長く続けるための環境づくりの記事なども参考になるかもしれません。
※数字はあくまで目安。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
風速7m自転車の安全対策装備

ここからは、風速7m前後の日に自転車で出かけるときの装備や、自転車の種類ごとの注意点をまとめていきます。
どんな自転車に乗っているかとどんな服装で走るかによって、同じ風速でも危険度や疲れ方はかなり変わってきます。
装備を少し工夫するだけで、「怖い」から「なんとか付き合える」くらいまで持っていけるケースも多いです。
ロードバイク、ママチャリ、電動アシスト自転車では、それぞれ強みと弱みが違います。
「自分の愛車の特徴」を知っておくと、風が強い日の作戦も立てやすくなります。
また、レインウェアやヘルメット、グローブなどの身につけるアイテムも、強風の日はいつも以上に大切になります。
ロードバイクで風速7mを走る

ロードバイクは車体が軽く、前傾姿勢が取りやすいので、向かい風に対しては比較的有利です。
ハンドル位置を低くして上半身を小さくまとめれば、風を受ける面積をだいぶ減らせます。
空気抵抗を抑えるという意味では、ロードバイクの本領発揮といったところですね。
一方で、軽さゆえに横風に対しては不利になることがあります。
ディープリムのエアロホイールを使っていると、ホイールそのものが風を受けてハンドルが振られやすくなるので、風速7mの日にレース機材そのままで走るのはあまりおすすめできません。
横風区間が多いルートでは、リムハイトの低いホイールのほうが安心感は大きいです。
また、ポジション次第でも風の受け方は大きく変わります。
フラットバー化したロードバイクなど、上体が起きたポジションになると、前面投影面積が増えて空気抵抗が増えます。
これは、みんなのKETTAで扱っているフラットバーに交換したロードバイクで後悔しやすい理由とも関わってくるところで、風が強い日ほどポジションの違いを体感しやすくなります。
ロードバイクでの実践ポイント
・ポジション:下ハンドルやブラケットを握り、いつでもブレーキに指をかけられる姿勢をキープする。
無理に深い前傾を取るのではなく、「安全にコントロールできる範囲の前傾」を心がけてください。
・ルート選び:河川敷や海沿いのロングライドは割り切って別日に回し、市街地ルートで距離を短くまとめる。
どうしても走りたいなら、周回コースなど、すぐに引き返せるルートを選ぶのもアリです。
・機材選び:横風が強そうな日は、リムハイトの低いホイールや、安定性重視のタイヤを選ぶのも手です。
空気圧も、規定範囲の中でほんの少しだけ下げると、接地感が増して安心感が出ることもあります。
ウェアについても、ピタッとしたサイクルジャージやタイツのほうが、風には断然強いです。
「ロードバイクの服装はちょっと恥ずかしい」と感じる初心者の方も多いのですが、機能面だけで見るとやはり合理的なんですよね。
このあたりは、別記事のロードバイク服装の話でもかなり深堀りしているので、気になったら読んでみてください。
ロードバイクで風速7m前後の中を走るときは、「それなりに修行になる覚悟」をしたうえで、安全に楽しめる範囲を見極めるのが大事かなと思います。
調子が良くてどれだけ脚が残っていても、「怖さ」を感じたらそこでペースダウン。
※数字はあくまで目安。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
ママチャリ子供乗せ自転車注意

ママチャリや子供乗せ自転車は、ロードバイクとは真逆で重さと安定感がある代わりに、風の影響を受けやすい形状をしています。
前かごやチャイルドシート、レインカバーなど、風を受ける面がどうしても大きくなりがちです。
風速7m前後の日だと、これらが一気に「帆」のような存在になります。
風速7m前後の日に子供を前後に乗せて走ると、横風にあおられた瞬間のグラつきがかなり怖いと感じるはずです。
車体は重いので一度バランスを崩すと立て直しづらく、最悪の場合はそのまま倒れてしまうリスクもあります。
特に信号待ちで止まっているときや、低速でふらつきやすい場面では、風の一撃が効きやすいです。
また、ママチャリは乗車姿勢が直立気味なので、どうしても上半身が風を正面から受けやすくなります。
前かごに大きなバッグを乗せていると、それだけで風を受ける面積が増え、ハンドルが不安定になります。
風速7mの向かい風の中で坂道が続くと、「ペダルが全然回らない」「立ち漕ぎすると余計ふらつく」という状況に陥りやすいです。
個人的な考えとして、風速7mレベルの強風の日に子供乗せ自転車で長距離を走るのは、できるだけ避けたほうが良いと思っています。
どうしても必要な場合でも、距離を短くする、風の弱い時間帯にずらす、家族に車で送迎を頼むなど、リスクを下げる工夫を優先してください。
「今日はちょっと怖いから歩こう」と決める勇気も、立派な安全対策の一つです。
ママチャリで通勤通学する大人だけの場合でも、できる対策はいろいろあります。
前かごの荷物を極力減らす、カゴカバーを外す、スカートよりパンツスタイルにするなど、風を受ける面を少しでも減らすと安定感が変わってきます。
レインポンチョより、体にフィットしたレインウェアのほうが風には強いので、このあたりも見直してみると良いですね。
自転車本体の点検も忘れずに。
ブレーキの効き、タイヤの空気圧、ハンドルやサドルの締め付けなど、基本的な部分を整えておくだけでも、強風時の安心感は違ってきます。
※数字はあくまで目安。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
電動アシスト自転車は風速7mに強い

電動アシスト自転車は、「向かい風でもペダルが軽くなるから、風速7mでも余裕なのでは?」と思われがちです。
たしかに漕ぎ出しの重さという意味ではかなり楽になりますが、残念ながら風そのものの危険度が下がるわけではありません。
アシストのおかげで「進めてしまう」ぶん、無理をしやすい乗り物でもあります。
アシストが効いていると、「まだいける、もう少しいける」と頑張りすぎてしまい、気づいたらかなり危ない状況まで踏み込んでしまうことがあります。
向かい風の中でも割とスイスイ進めてしまうので、「今日は風が強い」という感覚が鈍りやすいんですよね。
その結果、横風の強い橋の上にそのまま突っ込んでしまい、急に怖い思いをするパターンもあります。
また、車体が重いぶん一度倒れそうになると支えにくく、その点ではリスクもあります。
子供乗せ仕様の電動アシストは特に重く、強風の日に傾きかけた車体を支えようとして腰や腕を痛めるケースもあります。
「転倒は防げたけれど、体はボロボロ」というのは避けたいですよね。
電動アシストは「向かい風で疲れにくくするサポート」くらいに考えて、風の強さに対する判断基準そのものは人力自転車と同じにしておくのがおすすめです。
「アシスト付きだから風速7mでもOK」ではなく、「風速7mだから今日は慎重に」が先に来るイメージですね。
バッテリー残量にも余裕を持っておきましょう。
風で想定より時間がかかってバッテリー切れ、最後は重たい自転車を押して歩く…というのは、強風の中ではなかなかの地獄です。
特に冬場は気温が低いとバッテリーの減りも早くなるので、「大丈夫だろう」と過信せず、残量に余裕を持った計画を立ててください。
電動アシスト自転車は便利な相棒ですが、風そのものの危険度は人力と同じです。
※数字はあくまで目安。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
風速7mと雨の日レインコート

風速7m前後で雨まで重なると、一気に難易度が上がります。
雨粒が横から叩きつけてきて、視界も路面状況も悪くなり、ブレーキの効きも落ちるからです。
「前も見づらいし、止まりたいところで止まりづらい」という、サイクリストとして一番避けたい状況のセットがそろってしまいます。
このコンディションで絶対にやってはいけないのが、傘さし運転と、ポンチョが大きく膨らむような乗り方です。
どちらも風を受ける面積が一気に増え、ハンドルが取られやすくなりますし、多くの地域で道路交通法や各自治体の条例でも禁止されています。
片手運転+横風+雨で視界不良、となると、事故につながる条件がすべてそろってしまいます。
レインウェア選びのポイント
・上下分かれたレインスーツを選び、フードはしっかり絞って抜けないようにする。
顔回りの隙間を調整して、視界を確保しつつ、風でめくれないようにしましょう。
・視界を確保するために、ツバ付きのキャップやサイクルキャップを中にかぶる。
これがあるだけで、顔に当たる雨の量がかなり減ります。
・手袋やシューズカバーもあると、冷えによる操作ミスを減らせます。
手がかじかんでブレーキレバーを強く握れない状態は、とても危険です。
レインウェアは体にフィットしたサイズを選び、バタつきを抑えることも大事です。
ダボダボのポンチョタイプは風にあおられやすく、ハンドルに引っかかると一気に危険度が上がります。
背面が長くてサドルにかぶさりすぎるタイプも、乗り降りのときに引っかかりやすいので注意して選びたいところです。
雨の日の泥はね対策としては、泥除け(フェンダー)を活用するのも有効です。
みんなのKETTAでは、クロスバイク泥除けの選び方を解説したクロスバイク泥除け徹底ガイドも公開しているので、泥はねが気になる人はチェックしてみてください。
風速7m前後で雨が本降りになりそうな予報なら、「今日はそもそも自転車に乗らない」という選択肢を真剣に検討してみてください。
体も冷えやすく、事故のリスクも一気に高まります。
※数字はあくまで目安。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
まとめ:傘さし運転NG風速7m自転車

最後に、風速7m前後の日に自転車に乗るときのポイントを、改めて整理しておきます。
ここまで読んできて、「やっぱり結構危ないんだな」と感じたかもしれませんが、それはいい感覚だと思います。
強風をなめない姿勢が、そのまま安全につながります。
まず大前提として、傘さし運転はNGです。
風速7mクラスで片手運転+傘というのは、本当に危険な組み合わせですし、多くの地域で道路交通法や自治体の条例違反になります。
レインウェアや防水バッグなどで雨対策をして、それでも危険そうなら素直に自転車を諦めるほうが、長い目で見て確実にプラスです。
そして、風速7mの自転車走行は「物理的には走れるけれど、多くの人にとってはかなり無理のあるコンディション」と考えておくと判断しやすいと思います。
風速5mまでは状況次第、6mは悩みどころ、7mは基本的に乗らない方向で考え、どうしても必要ならリスクを徹底的に減らす、くらいの感覚を一つの目安にしてみてください。
風速7m自転車というキーワードで調べているあなたは、きっと安全面も気にしながら自転車を楽しみたい人だと思います。
その気持ちさえあれば、今日自転車を諦める判断をしても、それは「負け」ではなく「ちゃんと自分で状況をコントロールできた一歩」だと私は考えています。
風の強い日に無理をして事故に遭うより、穏やかな日に気持ちよく走れる回数を増やしたほうが、トータルでは確実にハッピーです。
※数字や体感の話はあくまで一般的な目安です。
※地域や道路状況、自転車の種類、体格によって安全ラインは変わります。
※正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※最終的な判断は専門家にご相談ください。
風の強い日も、穏やかな日も。
そのときどきのコンディションに合わせて、無理のない範囲で自転車ライフを楽しんでいきましょう。
このページが、あなたの「今日は乗る」「今日はやめる」の判断を少しでも後押しできたならうれしいです。

